今日の感想
演奏が終わるとすぐ自動で紙が巻き戻され、その音と映像がとても心地よかった。その後、音楽生成AI「MusicGen」が作曲したものが演奏されたが、そちらは短い音がやたらと散らばっていて、何かわざとらしさを感じた。人間が作ったものよりAIが作ったものの方が意図的に感じるのはまだ過渡期だからか。 第二部自動ピアノ+四分音ピアノ、前半のハノンはリズムがシンプルで音が重なってしまい、単純に人が叩いているため音も大きく四分音ピアノの音ばかり聞こえて同時に演奏している意義がわからなかった 。後半の「MusicGen」作曲の二重奏曲も最初は第一部と同様、既存の作曲法ではないということだけが強調されたひたすらガチャガチャした印象だったものの、特に後半《自動ピアノと四分音ピアノのための二重奏プロンプト第2番》では人の手による演奏(大変に難しい演奏だと思われる)と組み合わされた響きに、単に世界初の試みということを超えた面白さ(機械美学?)を感じられた気がした。それは自分の限られた聴取経験からくるものなのか、現代音楽に明るい人にはどう聞こえただろうか。しかしとても楽しめたコンサートだった。
hahaha