またこうやって「がんばったけど閉店してしまった街の本屋エモい」と「ネットや電子書籍の発展で云々」の合わせ技1本で「大人として果たすべき責任=政治や社会をまなざして必要な批判をすることから逃れる言い訳にしちゃう」ことを許す記事を、業界ライターは書いてしまうのであった。
私たちはこんなにがんばっている!でも報われない!(その健気さがエモい!)
私たちはこんなにがんばっている!でもネットや電子書籍には勝てない!(紙の本こそ素晴らしいのに......)
みたいなエモさとノスタルジーによって「出版業界人である以前に人としてすべきこと=政治や社会に責任を持つこと」から目を背けてしまうのが、この業界の「カリスマ」たちなのである。そりゃこの20年で衰退するよね。「社会をまっとうなものにする」という観点がまったくないんだもん。
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2023041700007.html