11/19土曜日
桂九ノ一東京ひとり会
「九ノ一のピン!」第二回
@神保町・らくごカフェ
御公家女房
池田の猪買い
〜仲入り〜
植木屋娘
スピード感溢れるこぎみよい高座。一方で親子のアト・ホームな情景をきちんと表現することの出来る芸。
桂九ノ一さんの高座は、まさにそんな印象が十二分にある。
場面転換において、地の文で途切れる余地がないので、噺の流れがとても早い。かといって聴くものをおいてけぼりにするのではなく、途中途中でクスグリをはさむことで緩急をつけているので、客席にいてもとても聴きやすい。
トリネタの「植木屋娘」。修業中最後に覚えたネタだそうだ。植木職人の父親の粗忽ぶりが賑やかに描かれるホームドラマコメディ。ひとり娘に対する父親や母親の感情の表現、もちろん台詞通してだが、九ノ一さん自身で考えた、という。以前聴いた時も感心したが、年季あけて間もない、若い噺家h出来る感情表現ではないな、と思った。恐らく熟考したというより、彼には噺における表現に、天賦の才があるに違いない。
次回は来年、4月1日土曜日、エープリル・フールの日に、同じくらくごカフェで開催です。どうぞお楽しみに。