映画『シャドー・メーカーズ』の感想・レビュー[124件] | Filmarks filmarks.com/movies/43625

先週末久し振りにこの映画を見直した。原題はFat Man and Little Boy。広島・長崎に投下された原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン計画」の内幕を、計画に携わった科学者、軍人、その家族たちを描く。ポールニューマン演じる計画を指揮する強硬な保守思想の持ち主であるグローブス将軍を中心にした人間ドラマだが、監督は前作「ミッション」でカンヌでパルムドール獲ったローランドジョフィ、主演ポールニューマンというビッグネーム揃ったにも関わらず、日本では未公開。当時アメリカでは公開第1週で興行成績第8位くらいで発進してしまい、ヒットしなかったとはいえ、このネームバリュー揃っても未公開。まあオッペンハイマーの劇場公開は望み薄だろうなあと思うよねえ。

個人的には映画の出来はまずまずで、ポールニューマンと苦悩に満ちた若き科学者演じたジョン・キューザックの2人がアカデミー賞にノミネートされても不思議ないくらいの熱演で、しかもマンハッタン計画の詳細も知ることができ、見た当時は(レンタルビデオでは、結構早めにリリースされた)このテーマだと、これでも米国でヒットしないのかあと思ったのを思い出した。
QT: fedibird.com/@gaitifuji/111256
[参照]

ガイチ  
映画『シャドー・メーカーズ』の感想・レビュー[124件] | Filmarks https://filmarks.com/movies/43625
フォロー

余談だけど、基本的に実話の映画化というのが好きで今までいろいろ見てきたけど、最近、日本のドラマや映画でやってる場合「なんでそこを変えるかな」と思う作品が多くてねえ。今は削除しちゃったけど、映画やスポーツ観戦のメモとして運用していたTwitterのアカウントにも書いたんだけど、「そこを変えたら、ダメだろ」ってところを変えてくるのよね、日本の映画、ドラマは。今まで見た中で一番酷かったのは「先生を流産させる会」ってやつよ。映画としての作りはちゃんとしてたからなおさらにひどいのよ。だって妊娠していた女性の先生を女子生徒がいじめ抜き、それを最後に助けるのが男性生徒って話にしちゃってんだからね。事実は逆なんだから、本当は。そこだけは変えたらダメだろってところを変えてくるなら、だったらオリジナルの話作れよと思うよ。

そういう意味で是枝さんの「誰も知らない」もかなり引っかかるのよね、俺は。是枝さんはドキュメント撮ってた人だから、なおさらにそう思うのよ。主人公の少年を無垢に描きすぎでしょ。人の生き死に関わるようなシリアスな実話を扱う時は、問題の在り方が変わるような改変するのはご法度に近いと思うんだよね。やるにしても相当に繊細さが要求されるはずでね。そういうこともあって是枝作品は少し苦手ではあるのよね、昔から。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。