映画『シャドー・メーカーズ』の感想・レビュー[124件] | Filmarks https://filmarks.com/movies/43625
余談だけど、基本的に実話の映画化というのが好きで今までいろいろ見てきたけど、最近、日本のドラマや映画でやってる場合「なんでそこを変えるかな」と思う作品が多くてねえ。今は削除しちゃったけど、映画やスポーツ観戦のメモとして運用していたTwitterのアカウントにも書いたんだけど、「そこを変えたら、ダメだろ」ってところを変えてくるのよね、日本の映画、ドラマは。今まで見た中で一番酷かったのは「先生を流産させる会」ってやつよ。映画としての作りはちゃんとしてたからなおさらにひどいのよ。だって妊娠していた女性の先生を女子生徒がいじめ抜き、それを最後に助けるのが男性生徒って話にしちゃってんだからね。事実は逆なんだから、本当は。そこだけは変えたらダメだろってところを変えてくるなら、だったらオリジナルの話作れよと思うよ。
そういう意味で是枝さんの「誰も知らない」もかなり引っかかるのよね、俺は。是枝さんはドキュメント撮ってた人だから、なおさらにそう思うのよ。主人公の少年を無垢に描きすぎでしょ。人の生き死に関わるようなシリアスな実話を扱う時は、問題の在り方が変わるような改変するのはご法度に近いと思うんだよね。やるにしても相当に繊細さが要求されるはずでね。そういうこともあって是枝作品は少し苦手ではあるのよね、昔から。