原爆投下「米国の責任議論は棚上げ」と広島市 平和記念公園とパールハーバー国立記念公園の協定巡り|中国新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/363201
“市側の唐突な「棚上げ」表明に対し、広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(81)は「多くの命を奪った原爆被害を考えると、棚上げするのが正しいとは断言できない」と困惑した。「協定を生かし、双方が核兵器のない方向へ協力するのが一番良い」と話した。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(78)は「なぜ棚上げするのか理解できない」と批判。「戦争の終結が分かっていたのに原爆を投下した米国の責任は不問にできない」と訴えた”
で、向こう(アメリカ)は、(真珠湾攻撃を)棚上げする気、あるのかね?
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/111108874746323850 [参照]
原爆投下を広島市が棚上げにしていいのか、否か。そもそもとして市の役人の方からこんな言葉が出てくるなんて、なかなか俄に信じられない気持ちにもなる。
やはりノーランの作った「オッペンハイマー」は見ておきたいな。30年あまり前に作られた、マンハッタン計画を軍人視点から描いたポールニューマンのシャドーメーカーズ(これも日本では劇場未公開だった)と比較したいという気持ちもある。流れた月日の長さは、ハリウッドにどんな影響を与えているのか、やはり自分の目で確かめたい。
昔、今村昌平が「黒い雨」を撮った時、今村を慕う今村よりは若かった映画人が「なんで今更、今村さんが原爆なのかな。しかもこんなオーソドックスな話を」と、制作意図を疑問視していたけど、時は経ち、原爆投下の日の広島で極右文化人が核武装の必要性を説く講演会をやるくらいになってしまった今日、今村が黒い雨をとったことの意味を再確認させられる。吉田喜重監督が監督最後の作品として、表像不可能なものとして描きたくても描けないものと封印していた原爆を吉田監督的アプローチで作り上げた「鏡の女たち」という傑作と併せて、「黒い雨」を今一度見直したい気持ちになった