このところタスクの合間にキアロスタミを見ていて、30年ぐらい遅れてきた鑑賞者になってる。

1988: Wo ist das Haus meines Freundes?
1990: Close-Up
1992: Und das Leben geht weiter
1994: Quer durch den Olivenhain
1995: A propos de Nice – Wie es weiterging
1997: Der Geschmack der Kirsche
1999: Der Wind wird uns tragen

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88年(①)、92年(②)、94年(③)の3つが「3部作」と括られているけど、①で友だちの家を探していた子を、②で、大きな地震があったあとに探しに行って、そこに①に出ていた別の子たちやおじいさんが出てくる。③は映画を撮る話で、①に出てた子たちが(②で探されていた子も)大きくなって出てくるが、②の途中の新婚さんの話を聞いていたシーンを②の主人公の映画監督(運転手)とともに撮っていて、そのシーンを何度も撮り直している。

①,②,③の映画は現実にはキアロスタミが撮っているわけだけど、②には、①を撮った監督役の別の人が主人公で出てくる。この人は実生活ではテヘランのお役人らしい。そして、③では、③の映画を撮る監督役の別の人が出てきて、②の主人公の人と③の主人公の人による②の映画のなかのシーンを撮っているが、この人は、映画の冒頭で、私は監督役ですと自己紹介してる。

②の映画のなかで、①に出ていたお爺さんを偶然道で見つけて拾って家まで乗せていく。そのお爺さんが自分の家について、映画①の家は映画の人が決めた家なんだと言い、それでこれが本当の家なのかと思ったら、そのあと、実は映画②のなかのこの家も映画の人がここにしようと決めた家で、本当の家はテントだと話している。
それがそのまま映画になってるように見えるが、でもそれも、元々脚本にある台詞の通りだという。おそらくそうじゃないかなというのは、③の映画のなかで②の映画のシーンを何度も繰り返し撮影しているシーンを見ているとそういう気がしてくる。

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