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神奈川県の「愛甲郡」はもと「鮎川(あゆかは)」だった、という説を本居宣長の『字音仮名用格』(PDFの31枚目)で見た。
dglb01.ninjal.ac.jp/ninjaldl/b

「相模ノ郡名愛甲ハ阿由加波(アユカハ)」とある。これはどうやら『和名類聚抄』のことを差しているらしい。二十巻本で見てみると、なるほど次のリンクの通り。dl.ndl.go.jp/pid/2544218/1/15

界隈ではお馴染みの和銅6年「好字二字令」によって、それまで万葉仮名で統一感のない表記だった地名を唐にならって2文字にしてしまえということで、スルガが「駿河」アマミが「奄美」シタラが「設楽」と表記されるようになったという案件でした。…とこのあたりは宣長の『地名字音転用例』でもまとめられていることで、見てみると思い切りこっちで論じてました。archive.wul.waseda.ac.jp/kosho
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