ウォルター•ピストン氏の和声法の翻訳を所持していますが、和声の表記方法に関しては少し分かりにくいのではないかなと感じた事もありました。
瞬間的な現象として、いわば和声を一瞬だけフリーズさせるというようなやり方によって和声を理解した方が理解自体は精確になりやすいのかなとは思います。
このやり方によって基礎を固めた後に、和声の多義性の理解や和音構成音の揺らぎの理解へと進んでいくのが楽(?)なのではないかとも思います。
そして多義性を理解するという過程において、例えばⅡの2転が場合によっては肯定されうるというならば和声法が権威•ドグマ的存在として受け止められる事は減るのかも等と思う次第です。