〈青斑石鼈合子〉これだな。拡大すると反転した北斗七星が甲羅上に見える。「蛇紋岩製での形を彫り出して蓋として、腹の部分に八稜形の皿が収まるようになっている。鼈の両眼は深紅色の琥珀をはめ込んでいる。…甲羅には、北斗七星を反転した形が金と銀で描かれている」 https://shosoin-ten.jp/info/treasures/000284/
四方拝は次のようにして行われた。清涼殿の東の庭に屏風を八帳立て三つの座を設ける。北斗七星を拝む座、天地を拝む座、そして山 (父母の)を拝む座の三つである。まず北斗七星を拝む座で天皇の生年にあたる星の名が七遍となえられる。その星の名は次の通りである。
子年貪狼星 丑亥巨門星
寅戌禄存星 卯酉文曲星
辰申廉貞星 巳未武曲星
午年破軍星
天皇の北斗七星が背上部に刺繍された礼服(袞衣)は中国皇帝の冕服を模倣したものだが、漢の時代には北斗七星と織女星(ベガ)が左右鎖骨付近に配されており、隋の煬帝の時代に北斗七星のみが背中の後襟部分に移され、以来定着したそうだ。 https://qipao.news/unity-dynamics-eastasian-emperorclothes/#toc6 #光る君へ
安倍晴明が花山天皇の退位を予知した“天変”が木星とてんびん座α星の大接近を指すと最初に指摘されたのは1982年と割と最近のことだったと知った。斉藤国治「花山天皇退位の夜の天変について再考」(『天界』1997年12月、871巻)国会図書館デジタルコレクションより https://dl.ndl.go.jp/pid/3220557/1/4 #光る君へ
直秀たちを手にかけた検非違使の下役の「放免」って前科者なのね…。「前科者から選ばれ検非違使の手先として罪人の探索や逮捕、拷問にあたる「放免(はうべん)」もいて、これらの中には乱暴な振る舞いに及ぶ者もいた」(三省堂『全訳読解古語辞典』) #光る君へ