普段ならば同期か警察に送ってもらうが、その日はどちらも都合がつかず。現場から自宅までの距離を考え捕縛布を飛ばす事も、連日の大捕物のおかげで疲れ果てた身体では無理だと、電車を利用することにした。
　丁度、通勤ラッシュにぶつかり満員の電車内は鮨詰状態で、こんな事ならばタクシーを使えばよかったと、早々に俺は後悔していた。
　ふと、下半身に違和感を覚える。
　電車の揺れに合わせ、撫でられている気がしたのだ。気のせいだ。そう言い聞かせ、窓の外を眺めていると、股間と双丘の両方を急に鷲掴まれた。
「ッ、オイ！」
「シー……おっきな声出すなヨ」
「周りに気付かれて不味いのは、消太だろ？」
「お前ら……」
　いつの間に車内に居たのか、一緒に事務所を立ち上げた腐れ縁の同期二人が、俺の背後に立って居た。
　太ももに、二つ。熱くなった股間が押しつけられている。
「んー……っ、は、……消太汗くせえ」
　耳の後ろに鼻先を擦り付けられ、思い切り息を吸い込まれた。羞恥心から逃れようと身じろぐが、ろくに身体を動かす事が出来ない。
「すっげえ……汗で蒸れてドロドロしてる」
　双丘の割れ目に沿うようについているジッパーがいつの間にか降ろされ、奥の窄まりを撫でるように指が蠢く。

#三馬鹿　#3P

「やめ、山田ッ、ア」
「あ、相澤の中まだ柔らけえ」
「へー、どれどれ」
「ッあ、やめ……、ッん゛、」
　ドアに押しつけられ身動きが取れない事をいい事に、二人の指が肉の感触を思い出すように、一本ずつ突き入れられ指の腹で中を擦り上げられた。
「ッ、は、……あ、」
　一度引き抜かれた指は、今度は二本ずつに増やされ戻される。
　一人は筋張って居てよく手入れなされた長い指が二本。まもう一人は関節がゴツゴツとした男らしい指が二本。其々別々の意思を持って中を広げるように動き回る。
「ん、ッ……やめ、……あ、」
「しー、消太声抑えて」
「バレちまって恥ずかしいの、相澤だぜ？」
「ンッ、あッ」
　いつの間にか前のジッパーも降ろされ、たくし上げられたインナーの裾から入れられたゴツゴツとした指が、外気に晒されツンと立ち上がった小豆くらいの大きさの乳首を、摘み上げた。
「ヒ、ッん゛」
「あんなに昔は米粒みたいに小さかったのに、今じゃこんなモロ感で母乳出そうなくらいにデカくなっちまったなぁ」
「あ、あ、ッ、ぅ、ンッ」

　高校生の頃から、この二人により開発され続けて居た相澤の身体は、二人の手にかかれば、今日のように拒む間もなく、あっという間に火をつけられてしまう。
　ふつふつと湧き上がる熱に困ったように身を震わせ、嫌だやめろといくら口にしようが、この熱の納め方を知る二人にこの身を委ねなければ収まららないと知っている相澤は、いつも最後は二人に縋る以外術は無かった。
「あ、やめッ……」
「消太イくなよ？　流石に匂いでバレちまうから」
「ん、あ、……なら、手やめ……」
「今更やめるとか、相澤が可愛すぎて無理デショ」
「ンッ、あ、あ……」
　動きの違う指が中を擦り上げ、肉の質感を確かめるように舐り、いつの間にかもう一方の乳首も別の指により捉えられ、指の腹同士で擦り合わせるように嬲られている。
　太ももに押し付けられた、硬く反り返る二つの熱。この熱をほんの数時間前まで受け入れて居た腹の奥が、キュッと切なく鳴き声を上げた。
「あ、ッ、も、……や、めッ」
「消太イきそう？」
『イったら、周りの市民の皆様にお前がこんな所で気持ちよくなっちまう、変態だってバレちまうなぁ』
「ふ、ッう、ン゛ッ♡……みみ、あ、声ッ♡」