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”われわれは、全能の神(Deus デウス)が存在し、私はその神によって造られたのだと聞かされている。とすれば、この神は、実際には天も地も形も大きさもなにもないにもかかわらず、そうしたものが存在すると私に思わせようとしているのかもしれない。そればかりでなく、私が二に三を加えるたびに、あるいは四角形の辺を数えるたびに、私が間違えるようその神がしむけているのではないか。つまり、二に三を加えると本当は五ではないのに、五になると思い込むよう、あるいは、四角形は本当は四つの辺を持っているわけではないのに、四つの辺を持っていると私が間違って思い込むようしむけているのではないか。さらに別の言い方をすれば、欺く神がいて、私たちが常に間違えるよう私たちを造った可能性が排除できないのではないかと言うのです。”