企画概要作ったんだけど気になるところとかそれは無理があるやろみたいなのがあったら教えてください……(初心者)
https://docs.google.com/document/d/1Dgvf1z90jbouYnkGZ9nmyBR2DVUIKuSYRla7eNxzHDg/edit
光ラハの少しふしぎな話
帰り道、ふといつもと違う道を帰ろうと思い立ち、目に入った路地へと入った。この辺りはよく知っている。普段と違う道でも問題なく帰りつけるだろう。そんな軽い気持ちだった。
いつもと違う街並みを楽しみながら、のんびり進んでいく。そうしているうちに見慣れた景色が出てきてさぁもうすぐ家だと思った次の瞬間、気がつけば元の場所に戻ってきていた。
見慣れない景色に気を取られ道を間違えたのだろうか。首をひねり再び歩き出す。
だが不思議なことにその時の俺は引き返そうという考えがとんと出てこなかった。
しかしどれだけ歩いても知った場所にまで出たと思えばまた元の場所へと戻っている。
さて困ったぞ。立ち止まり、今度はどちらへ向かって歩き出そうかと辺りを見回す。ちょっとした散歩のつもりだったのに日も暮れはじめ、次第に薄暗くなってきた。
そんな時だった。よく知った声が聞こえてくる。
すこしふしぎなひろラハ(付き合ってない)
仕事の依頼でモードゥナに立ち寄った冒険者。依頼人に完了の報告をした後、ふと気が向いてクリスタルタワーに立ち寄る。天を衝き聳え立つ塔はいつもと変わりなくうつくしい。そういえばグ・ラハは離れていてもクリスタルタワーの状態がわかるようだが、一体どのようにして感知しているのだろう。ふとそんなことを思った。
空へと伸びる水晶の壁にそっと手を這わせる。ひやりとした硬質の感触。
「……ラハ、」
ここにいない人に呼びかけてみる。氏族名を排した名。親密な相手にしか許されないという呼び方を、本人の前で口にしたことはなかった。
当然塔は応えない。なんだか妙に気恥ずかしく、冒険者はすぐに正気に返ってその場を去った。
それから数日後。シャーレアンに作った品を卸すついでに、バルデシオン分館に顔を出した。ちょうど書類の整理をしていたグ・ラハと鉢合わせ、いつも通り挨拶をする。
しかし何故だかグ・ラハは顔を赤らめ、何か言いたげに口をもごつかせた。
「なあ、あんたさ……」
「ん?どうした、グ・ラハ」
「……なんでもない」
何故だかすこし拗ねたように視線が逸らされ、彼の姿がメインホールに消えてゆく。
なにか彼の機嫌を損ねることがあっただろうか。心当たりのない態度に、冒険者は首を傾げるのだった。
クリスタリウムのうわさ 水晶のマメット・ミステル
あんた、マメット・ミステルのうわさは知ってるかい? 知らない? そうか。まあ最近流行り始めた噂だからなぁ。お? 何なのか気になるかい? そうか、それじゃあこの俺が話してしんぜよう。
マメット・ミステルのことは知ってるよな? そうだ、我らが公の姿を模した魔導人形のことさ。今は工芸館が量産してるおかげで、街中でも連れてるやつをよく見かけるよな。俺の家にも居るんだが、かみさんが外に連れ出すと汚れるからって言ってな、なかなか家からは出させてやれねえんだ。ま、それは置いといて。
マメット・ミステルを連れてるやつが多くなったあたりで、自分のやつに印をつけたりするのが流行ってな。女の子はお気に入りのリボンを結んでやったりしてたし、男の子は自慢のかっこいい飾りをくっつけたたな。ローブに刺繍を入れて目印にしたり、杖に飾りをつけてみたり。服を作るのが上手いやつはローブ以外の服を着せたりもしてたな。そんな感じで色んなマメット・ミステルが街に溢れるようになったんだが……その中にフードを被ったやつが居るって噂になったんだ。
まあそっちの姿の方が俺たちには馴染み深いしな。最初はわざわざフードを作ったやつが居るらしいぞってくらいの話だったんだ。そのうわさが変わったのはそのフードのマメット・ミステルを近くで見たってやつが出たあたりだ。なんとそいつによるとそのマメット・ミステルは、フードの中が全部水晶でできてたらしい! そう、まるでタワーのてっぺんで俺たちを見守ってくれてる水晶公みたいにな。
それからも時々水晶でできたフードのマメット・ミステルを見かけたっていう噂が流れてな。落し物を拾ってくれたとか、迷子の子が着いて行ったら親に会えたとか。そう、なんだか本当に世話を焼いてくれてるみたいだろう? それで今はこういう噂になってるのさ。
フードを被った水晶のマメット・ミステルは、時々水晶公が塔の上から降りてきている姿なんだってね。
FF14 光ラハ、光公(20↑腐) 、FF16 ジョシュクラ。
アイコン、ヘッダーは友人より。
雑多に呟きます。
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