小野寺拓也、田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット)岩波書店、2023年
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https://www.iwanami.co.jp/book/b628046.html
山下達郎には「蒼氓」っていう名曲があり、民衆とか人民という意味で、かつてはプロレタリア文学とかでわりと見た言葉だったが、今はとんと見なくなったし、聞かない言葉となった。自分は昔、達郎は蒼氓なんて言葉を使い、人民の側にいるアルチザンなんだと思っていたこともあったんだけども。
彼の考える、蒼氓=人民というのは、黙って事変に処したと小林秀雄が言った翼賛民衆であり、豊かになること(のみ)を望む大衆(の原像)だったのかと思ってがっかりしちゃった。蒼氓の権威主義を支えるのが、義理人情でもいいけども、義理人情を超える正義に立つ事も古い映画は教えている筈だと、山下達郎に古い日本映画の魅力を教えられたという松尾潔の文章を読んで思った。
知らんうちにこんな本がひっそりと出てる。
ブリュノ・ナッシム・アブドラ、フランソワ・メレス 著 『文化メディアシオン 作品と公衆を仲介するもの』(波多野宏之 訳、白水社クセジュ)
京都府生物多様性地域戦略の中間案に対するパブリック・コメントの実施について(7/20まで)
https://www.pref.kyoto.jp/shizen-kankyo/news/press/2023pabukome.html
スーザン小林