20代の頃、バイト先などで、中卒で社会に出て自分なんかよりよっぽどしっかりしてて尊敬できる人たちに何人も出会ってきた。お互いに中卒だの高卒だの大卒だのなどということをほとんど意識せずにフラットに接してくれたし、こちらも接することができた。純粋に人間対人間としてつきあえたし、ただただ楽しかった。その関係にはほんとに感謝しているし、そのおかげで今の自分がある。
でも、年をとってきていろんなことが見えてくるにつれ、「学歴なんて関係ないよね」ってことを学歴を持ってる側から言うことの欺瞞性というか、それは特権を持ってるからこそ言えるんだろ、てことに気づいて、うぅ…てなった。「持たざるもの」の側から見えてる世界に対する想像力がなさ過ぎた。世の中が学歴社会じゃなかったらこんなことで悩まなくてもすむのに…!とも思った。でもそれは無いものねだりだよな。
学ぶことは重要だ。「知は力なり」とも思う。ただしそれはその人の実感と結びついてこそ。「学ぶ」ことを軽視し、それを学校‐学歴‐受験システムや特定の年齢だけに押し込めるような社会はつまらないと思う。本来学ぶことは楽しいこと、を取り戻したい。
学問の分野において、失敗の持つ価値はとても大きいのだけれども、世間一般ではそれは評価されにくいし、なんなら学問の世界ですら失敗の持つ価値が正しく評価されていないという状況がある。
non-binary(Agender)ヨルノソラだよ。こっちは割とたぶんプライベートなこと喋るよ