2020年6月7日、大熊町下野上大野。敷地内の空間線量は3μSv/hに迫るほどだった。2022年6月30日避難指示解除。11月5日時点では若干線量は下がったものの、店舗も車もそのままだった。
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2020年6月7日、大熊町野上秋葉台。当時1.5〜2.5μSv/h。2022年6月30日、避難指示解除。11月5日に再び歩いたところ、0.8〜2.0μSv/hほど。フォローアップ除染された箇所もあれば、自然減衰しただけと思われる場所もある。
2020年10月25日、双葉町両竹。フレコンバッグの脇で、ここでも稲作の実証実験が行われた。農家を置き去りに、農政局と役場が突っ走って。果たしてこれは復興か。
2020年6月7日、大熊町下野上金谷平。荒れ果てた農地の先に震災直後から残された軽トラック。緑に溢れた風景の中で線量計が鳴り響く。2.45μSv/h。2022年6月30日、避難指示解除。
2020年6月8日、双葉町長塚越田。白山神社。この神社がある小山の周辺は今も非常に放射線量が高い。この当時は5.0μSv/hを超える場所がいくつもあった。2022年8月30日、避難指示解除。ここのフォローアップ除染は、果てしなく続くことだろう。
2019年11月10日、浪江町川添。南上ノ原団地。今は解体され更地となっている。周囲には帰還、移住してきた世帯もあるが、ここは今も夜になると真っ暗で人通りは一切ない。
2020年6月6日、双葉町青年婦人会館。モニタリングポストの数値は1.382μSv/h。駐車されている車はどれも震災直後のまま。
2022年8月30日、避難指示解除。しかしここのモニポは今も1.0μSv/h以上で、車もそのままだ。すぐ近くには122万bq/kg以上に汚染された場所がある。
2020年8月26日、双葉町細谷熊ノ沢。帰還困難区域。原子力災害伝承館と産業交流センターが出来てから、駅前にはレンタサイクルが整備されシャトルバスが稼働し数万人が訪れまるで観光地のようだが、実際には多くのエリアが帰還困難区域であり、一部の避難指示解除後もインフラの整備は乏しく、住む人はほんのわずかだ。
2020年8月26日、浪江町大堀。帰還困難区域。わずか2.4%といわれる帰還困難区域にも、故郷がある。その土地と人の小さな声を拾い伝え続けていかなければ。
2019年11月9日、浪江町北幾世橋荒井前。鮭の孵化場。2020年3月解体。震災前の姿は跡形もなく解体され、かつての住民の知らない町が出来上がる。果たしてこれは復興か。
2020年3月6日、浪江町加倉。避難指示は解除され、周辺には帰還している人もいる。原発事故被害者はいろんなものを天秤にかけながら常に選択を迫られてきた。そしてその選択が正しかったのか、常に自問自答を強いられてもいる。
2020年6月8日、双葉町立双葉中学校。かつての校長たちの肖像が、登校してくることのない生徒を待つ。
2022年8月30日、避難指示解除。しかし、双葉駅東側から双葉中学方面へ向かう歩道橋は、2022年3月16日の地震で倒壊したままだ。
2020年6月8日、双葉総合運動公園。中間貯蔵施設エリア。かつてスポーツに励む町民で溢れた場所は、放射性廃棄物で溢れている。
2020年6月7日、大熊町下野上原。双葉翔陽高校。閉校となった今も、震災当時のまま佇む。ここもいずれは解体され、「放射性廃棄物」として処分される。2022年6月30日、避難指示解除。
2020年8月27日、双葉町長塚。白山神社より旧双葉町役場と福島第一原発を臨む。2022年8月30日避難指示解除。1.0〜2.5μSv/h。この小山の麓にある防空壕周辺は5.0μSv/h前後。
2020年8月26日、双葉町郡山。中間貯蔵施設エリア。フレコンバッグの向こうの誰も住まない家が解体を待つ。
2020年10月25日、双葉町郡山。中間貯蔵施設エリア。この先の住居の持ち主は、頑なに東電による片付けを拒否しているという。自然に倒れた竹が、まるでバリケードのようだ。
2019年8月1日、葛尾村葛尾野行。帰還困難区域。炎天下でも作業員はしっかりと防護しながら除染に臨む。マスクをつけ内部被曝を避け、積算線量計で被曝量を管理しながら。しかし日本政府や「放射能安全」な輩は、内部被曝は存在しないものとして「科学」を騙る。
2022年6月12日避難指示解除。
2018年10月20日、請戸漁港よりマリンハウスふたばと福島第一原発を臨む。東電下請け勤務を公言しているアカウントが「請戸にはよく釣りに行く」とした上で「請戸から1Fは見えない」と書いていたが、あれは嘘だ。
イラストレーター、絵本作家、介護福祉士。福島県双葉郡を主に徒歩で取材しています。延べ480km以上を踏破。東京新聞『見えない放射能を描く→https://note.com/niq/m/mad4aa8cf1bdc 絵本『いぬとふるさと』(SLA全国学校図書館協議会 小学校中学年の部選定図書/旬報社)→https://www.junposha.com/book/b557170.html