あ、ついでなので「玉音放送」の現代語訳をやったのを再掲します。
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俺は天皇だから、世界の情勢とかみてると俺の帝国がヤバいんで、すげーやり方で何とかすることにしたんよ。お前らは忠実な俺の手下なんだから、当然これを命令だと思って聞くわけよね。
実はさ、政府にアメリカ、イギリス、中国、ソ連に無条件降伏するように命令したばっかりなんよ。
もともと俺はさ、みんな仲良くハッピーになるようにしたいなーと思ってたじゃん?ご先祖もそう言ってたしさ。じゃあ、なんで戦争したのかっていうと、アメリカとかイギリスとかが生意気で、このままだと日本とアジアがヤバいと思ったからなんよ。やっつけようとか縄張り奪おうとかじゃなかったしさ、お前らがそれを分かってくれないと困るよね。
向こうが悪いから戦争になったんだけど、4年間、手下のお前らがとりあえず頑張ってさ、勝てんのかなーと思ったら負けてんじゃん。逆転もやばそうだし、しかも敵は原爆とか出してきてんのね。これ皆殺しじゃん?無茶苦茶じゃん?
(続く)
『#ツイスターズ』(2024年)https://wwws.warnerbros.co.jp/twisters/index.html
グレン・パウエルに期待して鑑賞したら、デイジー・エドガー=ジョーンズにすっかり魅了された。これぞディザスター×心霊映画(=心の時間が止まった人の時間が再び動き出す物語)の王道にして最新版!
主人公ケイトの、空を見上げるきらきらした表情。こんなのみんな好きになっちゃうよ…。初見では、彼女が竜巻に遭遇するシーンすべてでポロポロ泣いてしまった。
そして生き残った片割れであるハビ、オラオラ系に見えて実は思慮深いタイラーはもちろん、すべてのキャラクターがこの世界でちゃんと生きている。俺たちのエンジェルことブースや、ナイスアシスト英記者ベン、憎まれ役だけどナンバーワンホットガイのスコットなど、全員が本当にイイ!
車を誰が運転し、複数台がどの順番で道を走っているかとか、ガラス越しに目を合わせる人物の構図が主人公の心情表現になっていたり、とにかく映像演出によるサクゲキがお手本のように巧い。クライマックス、劇場の壁の向こうに観るのは「弱虫のライオン、ケイトの物語」。科学的考証はさておき、とても気持ちのいいエンタメ作品。4DX版は冷たい水に心地よい風、これでもかと揺れる車内が実感できて相性抜群。楽しい!
『#密輸1970』https://mitsuyu1970.jp/
海女さん版オーシャンズ8と言われて鑑賞をきめ、とても面白く観た。貧困ゆえに危険な商売に加担する様子が、ハスラーズの女たちと重なっても見えて。この時代ならではの感覚なのか、誰もが「うまくやったもん勝ち、危なくなることなんてない」という生存バイアスとその場の勢いでしのぎ、ハッタリが通るか否かを本人もギリギリでカマしている様子がハラハラさせられる中、女たちの心情と思惑が絡み合いながら、結局は男の権力や暴力に搾取されていくのが悔しくて。しかし、クライマックスの海中格闘(+サメ)には心躍らされる!クォン軍曹と部下のホテルアクションもそこだけ異次元でカッコよかった。信用できねぇ奴らすら素敵に見えてくるの、監督の手腕なのかなぁ。知らない歌謡曲だけれどなぜか懐かしく響くメロディも作品全体の世界観をまとめていた。
『密輸 1970』感想
密輸業者と税関のケイパーものですが、主役が海女である女性たちのチームという点が新鮮。中年女性を中心にしたアンサンブルで、パワフルに暴れてくれます。中年女性たちがスクリーンを所狭しと占有する…そんな物語を見たいなら、この映画は期待に応えてくれます。リュ・スンワン監督、こんな作品も作れるのか… #映画
既に離婚してても共同親権が申請できて、共同親権だとそれまで養育費払ってなくても両親の収入合算してひとり親手当出さないとかどれだけ養育親追い詰めたいのかわからない。急病で入院しても別居親のハンコないと手術できないとか!馬鹿?養育費ちゃんと払う法整備してから言ってくれ。どうかしてる。
性教育も人権教育も全部ちゃんとやって、選択的夫婦別姓と同性婚認めて、男女賃金格差是正してから共同親権が可能か話してもらっていいですか。カルトと全然手を切ってないんでカルト議員全部追放してからじっくり協議してくださいよ!!ほんとうに最悪。そのうち全国民合同結婚式させられそう。
世界も日本も毎日あらゆる最悪を更新してきますね……
あの、北陸応援割の件なんですが。
実は金沢のライブが決まっていて、地震の前からホテルを予約していた。うちのリーダーはアパホテルが好きだからそこを取っていた(ちなみに自分は大嫌いで独りならぜっっったいに泊まらない)。
その時は一泊¥7,500。
でね、地震があって北陸応援割が始まったので、半額になるならとリーダーが予約を取り直そうとした。
が。宿泊費が上がってるんですよ。¥15,000に。倍の値段。これが半額になっても¥7,500。要は何にも変わらない。そして、アパホテルは倍にした金額の半分を支援金として受け取れる。要は普段の宿泊費の100%を受け取れる。
これひどいよね。アコギだよ。
こんなふうにして我々の納めた税金がジミントーまたは安倍ちゃんのオトモダチの懐へ流れていくんだと実感してる。
アパホテルは前の値段に戻してくれよ。そして、その半額を支援金として受け取れよ。なんだよ、その商売。
ほんっとに心の底から大嫌いだ(だがバンドに波風を立てたくないのでリーダーが選んだ時は渋々泊まる)。
ドラマ『作りたい女と食べたい女』感想【シーズン2の感想を追記】
異性愛規範ゆえに必要以上に慎重なステップを踏まないといけない同性カップルのリアルが非常に誠実に描かれていて良かった。他にも良かったところを挙げだすとキリがないです。原作から持っていた味がついに最大限に煮込まれて、そこに他のステキな具材も追加され、一番美味しい状態になった感じでした。また食べたい。おなかいっぱい食べたい。シーズン3のおかわりを待っています。🏳️🌈 #LGBTQ
『#落下の解剖学』https://gaga.ne.jp/anatomy/
夫の転落死について
①事故②自死③他殺
のうち、③の「犯人」が「妻」か?という観点に限定されて物語が進む。
作中で示される物的証拠や現場検証の情報が少なすぎてイライラするが、いわゆる【事件解決モノ】でないことは徐々に解っていく。
いくつかの事実があり「この人は、こういう人間なのだから、こうしようと思えばできたはず」という理屈で事件のストーリーを紡ぐのが検察だとすると
「本人の人間性と、今回の事象は、関連すると断言できず、確実に実行した証拠もない」という理屈で容疑者を擁護するのが弁護ともいえ、この、どちらも決定的な断言ができず、最終的には裁判官や陪審員の【心証に訴える】法廷劇の様子は『ザリガニの鳴くところ』を連想した。
この作品の構造はとても複雑で、観客を物語の外側にいさせまいとする監督の思惑を感じる。【実体験を作品の内容に反映させている小説家サンドラの夫サミュエルが死んだ】映画を【サンドラとサミュエルという俳優が演じて】いる。実話にしろ、フィクションにしろ、起こったことに対して、人は自分の望むストーリーを重ね合わせようとする。そのうえで「観客が求めるもの=真実」を敢えて見せないラストはまさしく「藪の中」。
『落下の解剖学(Anatomy of a Fall)』感想
とある家族の夫(父)が死亡した事件。「真相はこれだ!」とズバっと解決する爽快感は一切なく、2時間半の映画中ずっと家族の機能不全の結末を曖昧なまま見せられる。ジャンルはいわゆる「夫婦倦怠期モノ」という感じのようで、実際はもっと家族そのものが麻痺している。「互いをわからない」のが家族の本質なのかもしれない… #映画
映画をたくさん観たい。
アトロクリスナー(ちゅーれんてんほー)