ミサンドリーは女性差別と切っても切り離せない概念だし、まだまだ強烈なミソジニーが蔓延る社会で多くの女性や女性と見做されやすい人がミサンドリーを抱くのは、自衛の為という意味でも不可避だし、それに批判的に言及する際は、女性(以下この女性という言葉にはシスヘテロ女性だけで無くトランス女性や女性と見做されやすい人や女性ではないけど女性差別を被りやすい人等も含む)が男性社会から日頃虐げられてる事や、女性が自分の身や精神を守る為にもミサンドリーを内包せざるを得ない事を抜きには語れないし、それを抜きにしてミサンドリーを語る事自体がミソジニーへの加担だと思う。
ミサンドリーを批判するなと言いたいのではない。ミサンドリーが行き過ぎて逆にミソジニーになってる人や、ミサンドリーがトランスヘイトのきっかけになってしまってる人が少なくない事、また性別がグラデーションだったり「女らしさ」「男らしさ」が誰かの一方的な主観や恣意的な価値観によって決められてる事とかを踏まえると、寧ろ批判自体はもっと必要ではある。ただ雑な批判をして良いほど乱雑に扱われて良いものではないという事。乱雑に扱う事自体が女性差別被害の軽視になるという事。

自分は「ミソジニーとミサンドリーは表裏一体」という主張自体は、ジェンダーのグラデーションや「女らしさ」「男らしさ」が人間社会によって勝手に作り上げられて来たものである事等を考えるとその通りだなとは思うんだけど、今男性と女性が置かれてる立場の違い、パワーバランス、被害者、加害者の割合とかを考慮すると、結構雑な物言いだな…とは思うかなやっぱり。

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