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「ビヨンド・ユートピア 脱北」
箸にも棒にもかかんない作品とまでは言えないが、たった1箇所だけの北朝鮮の金王朝に関して話を単純化し過ぎてるように思える説明が有った事に気付いたせいで、ひょっとして、俺が気付いてないだけで、実は、この映画、嘘とまでは言えないが話を単純化してる箇所が他にも有るんじゃねえか、という疑念を抱かざるを得なかった。
ドキュメンタリー作品で、それこそ、公開される国・地域の95%ぐらいの人が文句ない正論と思うであろう主張をする場合こそ、当り前だと思ってる事さえ、ちゃんと裏取りして作んないとアカンのじゃなかろ〜か??


「ポトフ 美食家と料理人」
どう見ても、料理を暗喩として描かれた恋愛映画。
自分で「人生の秋を迎えた」と言っている美食家が、文字通り、長年の「女房役」だった料理人に対する態度が、初めて恋というものを知った少年のような初々しく、そして、ある種の緊張感に満ちたもの。
そして、料理人が亡くなってしまった後、料理人が見出した若い才能を、まるで愛する者との間に出来た我が子を育てるように、育てていく。


「デストラップ/狼狩り」
グロが苦手な人には絶対にオススメ不可能。
ただし、そうでない人が観る場合には、事前情報を一切知らない状態で観るのがオススメ。
何なら、この映画の公式サイトも観ない方がいい。


「ザ・エクスチェンジ」
出来がいい分、現在進行中のある国際紛争が「歴史」となるまでは、ひょっとしたら無いのかも知れないプロパガンダ臭さを感じざるを得ない。


「RHEINGOLD」
おい、何だよ、この「実話を元にしてます」って。
いくら何でも無茶苦茶過ぎだろ。
ホンマに実話なら、主人公が起こした金塊強奪事件で、刑務所送りにされるべきは、主人公じゃなくて、主人公に散々「これをやると俺達捕まるから、やるんじゃねえぞ」と言われた事をやっちまった阿呆と、主人公一味を偽警官と見抜けなかったマヌケ警官どもじゃねえの、これ????
あの警官達、マヌケもここまで来ると犯罪だよ。


「ビニールハウス」
え??
これが、韓国の大学の映画学部の卒業製作??
あははは……御冗談を……。
いや、それにしても、何という凄まじいラストだ。
俺だったら、主人公が同情の余地のない奴でもない限り、こんなラストには出来んわ。


「ダーウィンの呪い」千葉聡(講談社現代新書)
まだ、読んでる途中だが、ある章で「進化論を巡る2つの学派を統計学により統合した天才」として描かれてる人物が、次の章では、その人物のとんだ暗黒面が明らかになり、そして、更に次の章では……おい、まさか、この書名そのものに、そんな意味が有ったのかよッ!!??

ネトウヨ系のオタクがイーロン焼鳥丼で「過剰なポリコレ配慮」とか批判してる映画が、ロッテントマトだと批評家(新しいものを好む)受はイマイチ、一般客(定番を好む)受は80%〜90%だとするなら、アメリカの一般客にとって「過剰なポリコレ配慮」こそ、もう既に「有っても気にならない」「良い悪いは別にして当り前のモノ」と化しつつ有るんじゃないのか??


【成功したオタク】
韓国の大学生オ・セヨンは、かつて「成功したオタク」だった。
7年間……21歳の彼女にとっては人生の三分の一……をアイドルの「推し活」に捧げ、バラエティ番組で推しのアイドルと共演し……。
しかし、ある時、またたく間に全ては逆転する。
「推し」が性犯罪容疑で逮捕・起訴されてしまったのだ。

果たして、ファンは被害者なのか共犯者なのか?
かつての「推し」に対して、どんな感情を抱くべきか?
こんな目に遭ったファンは、再び誰かを「推す」事が出来るのか?
ファン仲間の元を巡る答の無い問いの答を探す旅が始まった。

他のジャンルのオタであっても、この答の無い問いに向き合わねばならない確率は、果たして0と言えるのか?


「ゴーストバスターズ:フローズン・サマー」
百合映画でした。
マジで。


「薄氷の告発」
性暴力を告発した方が酷い目に遭うと言う酷い話。
そして、冒頭のシーンの本当の意味が判った時、主人公サイドが「敵失以外での勝目は無し」という絶望的な状況である事が明らかになり……。


「私ときどきレッサーパンダ」
よりにもよって公開時期がコロナ禍の最中だったせいでDisney+配信のみになった作品3本が改めて劇場公開される事になった内の1つ。
たしかに、これは劇場で観るのが正解。あの時期はMARVELなどの傘下も含めたディズニー作品は「作り手は明らかに劇場公開を意図してるのに、会社側は配信オンリーを選択」なんてのが結構有った訳で……。
まぁ、劇場で観る価値は有るが、たった2年前の作品なのに、もうキャラ設定なんかはイマイチ古臭く感じてしまうのが欠点か。


「ゴールド・ボーイ」
何を言ってもネタバレになる、話が二転三転するミステリー。
あの子役、無茶苦茶すげ〜わ。


「デューン 砂の惑星 PART2」
映像はクソすごいので、IMAXやドルビー・シネマなどの超高画質の劇場で観るのがオススメ。
ただし……ストーリーは……超大河SFの序章で終ってるよ〜な感じ。


「変な家」
面白く出来そうな話なのに、結局オチは有りがちなテンプレ通りの代物に……。


「ボーはおそれている」
何とも不思議な内容だが、40前でメジャーな会社が製作・配給した長編は、まだ3本目という監督による人生とこれまでの作品の総決算のような極めて個人的な映画。
この監督、果たして今後も作品を作り続けられるのか??という不安を掻き立てるような作品。


「梟─フクロウ─」
中国で明が滅び清が勃興した時期の朝鮮半島の王宮で起きた宮廷内の陰謀を「ある条件でのみ目が見える」という盲目の鍼灸医の視点から見た物語。
「この人が出演してる韓国映画は傑作確定」のユ・ヘジンが小悪党だから逆にタチが悪い朝鮮国王・仁祖役。
苦い結末だが、主人公の設定と「見て見ぬフリをすべきか否か??」という本作のテーマが巧くリンクしている。


「落下の解剖学」
面白い、けど、「良く有るパターンの男女逆転版」じゃないかと云う気はする。
もちろん、男女逆転させた事で見えてくるモノも有るんだろうが……。

今さらだけど、公開中のスパイ映画「アーガイル」、日本語版Wikipediaに思いっ切りネタバレが書かれていたので、これから観に行く方は御注意を……。


【ARGYLLE】
大人気のスパイ小説の作者を狙う本物のスパイ達。
その理由は……彼女が書いたスパイ小説そのまんまの事が起きているから。
何故、彼女は現実に起きている事を予知できたのか??
次から次へと起きるドンデン返し。
今年ベストには入らないだろうけど、頭空っぽにして楽しめる快作。

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